2013年、umigomiとの出会い

2013年、絵を描きはじめて初めての依頼
同年に開催された24時間テレビ企画環境保護活動のポスター製作
したこをキッカケに、その舞台となった今津海岸清掃に参加

ORINASUスクラップでビルド
ORINASUスクラップでビルド、24時間テレビ

海岸清掃というのに初めて参加した
そして初めて体感したその「ゴミ」の量と重さ
海を見てキレイだと感じていた裏側で、 
地域の方々がいつも清掃活動をしてくれていたことも、 
この時に初めて知った

ORINASUスクラップでビルド
今津、博多湾に横たわる冷蔵庫

↑浜辺に横たわる浴槽、そして冷蔵庫などの家電から
波打ち際に滞留する缶やペットボトル
ボールやビーチサンダルにライターに

ORINASUスクラップでビルド
海に集まるカラフルライター

 不法投棄か流れついたのか、漂着したモノたちは
どんな状態であろうと「ゴミ」 
ここに至るまでのストーリーは誰も知らない
そんな所有者不明に海を漂ってきたモノたち
 「海ゴミ」と呼ばれるモノは自然発生するモノではなく
そのほとんどが落とし物か忘れ物のようにも思える

ORINASUスクラップでビルド

それでも、それらを集める時というのは気分の良いものではない

モノにもイノチがあり、感謝の気持ちを込めて
最後の時は責任もってありがとう、バイバイ
子供のときから当たり前のように言われてきた事である
その気持ちがあれば、海ゴミのほとんどは無くなるんじゃないか
そう思えるぐらい忘れモノのような落としモノのようなモノが目立つ
それによって自然界への弊害も起きている

福岡の海には生きる化石、天然記念物の「カブトガニ」が住んでいる
その他にもたくさんのイキモノ達が住んでいる
現実に起きているコトは急には消えない
自分たちで引き起こしてしまったコト
それらを収拾していくのも自分たち

それら「海ゴミ」と呼ばれるモノたちにも
まだイノチは宿っている
そんなモノたちをすくい集め
タテにヨコにと紡ぎ、新しい「イノチ」に蘇らせることにした

ORINASUスクラップでビルド

これは日本から古くからある裂き織りをヒントに
「海ゴミ」に加え「家庭ゴミ」とされるモノたちを
「素材」として製作しています

生まれ変わった姿をまたみんなに見てもらい
今、海で起きているコトやモノゴトの起こりを知ってもらう
本質について考えてもらうキッカケになれたら
そう思いはじめた プロジェクト「ORINASU」

ORINASUスクラップでビルド

もともと収拾癖という異常にモノへの愛着がありました
私には落ちているイロイロや
ヒトには不要なモノであっても。それらが「素材」に見え
そこから生まれる想像をカタチにする
そんなモソモソとした作業が好きでした

コトバ、音楽、写真、絵、立体作品
伝えるというコトにはその時々でベストな方法と
作り手によってベストな方法がある
もともとアクリル画からイラスト、彫刻、立体、裂き織り、と
その環境だからこその表現方法の実験と発表を繰り返してきました
そんな中でであった今津の海
この出会いにはきっと意味がある
イキモノが好きで、創作は幸福の時間
私に出来る、私なりの「環境問題をアート」で伝える
そんなこんなで生まれたモノたちに宿った使命と意義
抗うだけがアートじゃない、そこにはメッセージがこもっています。
どんなに細くても続けていきます